頑固さの値打ち。

シューマッハのF1復帰はうれしいニュースなんですが、
フェラーリが「今季のマシンに乗ってないから特例でテスト走行させてくれ」と頼んだら、
ウィリアムズとレッドブルがNOと言ったので実現せず、フェラーリがブチ切れたそうで…。
フェラーリに言わせると「フェアプレー精神の欠如」ということになるらしいんですが、
これはまたずいぶんとご無体な
ブルデーの代役のアルグエルスアリもテストなしでレースデビューしたじゃないか」という
ウィリアムズとレッドブルの言い分は、まったくもってごもっとも。
経験面が心配なら、リザーブドライバーのジェネかバドエルを起用すればよかったというだけのことです。

個人的に、フェラーリのこういうところが特権意識っぽくってあんまし好きになれないんですよねー。
プロ野球で読売が好きになれない理由と同様。

ま、フェラーリにどう言われようが、闘将フランク・ウィリアムズが気にするとも思えませんが(笑)。

考えてみると、現在の(というか、「終焉しつつある」と言うべきか)ワークス時代の先鞭を付けたのは、2000年にBMWと提携したウィリアムズだったわけですが、
BMWの希望したチーム譲渡・フル参戦をフランクが拒み続けた結果、
2005年に両者は決裂し、BMWザウバーを買収することでフル参戦を果たしました。
フランクの判断は、当時はチーム譲渡を拒否し戦闘力の低下を招いた頑迷さと評されましたが、
4年後の現在、BMWが撤退しチームが消滅の危機にあるのを見ると、
結局やっぱりフランクの判断が正しかったんじゃないか、ということになりそうです。
うーむ、偉大なる頑固親父ですねー。