京都国立博物館『王朝文化の華-陽明文庫名宝展-』。

どうせ連休も家に篭もってお仕事さ~という気分なのですが、
それでもこれだけは行っとかなきゃなあということで、仕事の後に立ち寄ってきました。
GWとはいえ、さすがに連休の谷間の平日の5時頃に行くと空いていて、ゆっくり見ることができて良かったです。

陽明文庫(近衛家に伝えられた文化財等の収蔵機関)の名品がズラッと展示された空間は、やはり圧巻。
目玉はもちろん道長自筆の日記『御堂関白記』で、実に眼福だったのですが、
個人的な嗜好で言えば、記録については「物」より「情報」の方が好きなんだよなあ…とも思いました。
結局のところ、「保元の乱のところが開いてある『兵範記』」により惹かれるというか。

というわけで、自分としては記録類よりも絵画や調度類の方が面白かったです。
雛道具の細工とかすごいですからね。あれはもう現代じゃ作れないだろうな~。
あとはお香。蘭奢待を始め、300種近い香木が袋に入れられているのは壮観でした。
あれは値が着けられんよなあ。
絵画でこれはいいなと思ったのは、和歌六義屏風。
近衛信尹(「寛永の三筆」の一人)の書とのマッチングが素晴らしかったです。
あと、『公家列影図』(院政期の大臣の肖像画集)で近衛基実がやたらとイケメンで噴きました。
あれは御先祖様補正が入ってるんでしょうかねー。

会期は今月27日までです。みなさまお早めにどうぞ。