卦を立てる。

このところ、どうにも気勢が上がりません。

本来はもうちょっと、思い切りとか割り切りはいいタイプだと思うんですけどね。
自分でやれるだけのことはやって、それでダメなら仕方がないじゃない、という。
いろんなことに関して、自分ではどうにもならない要素の割合が高すぎるのも一因なのかもしれません。

こうやってウダウダしている自分というのは自分でも好きになれないので、
久々に卦を立ててみました。
「当るも八卦、当らぬも八卦」というあれです。

卦というのは、本来は筮竹とか算木とかを使って立てるのですが、
コイン6枚で卦を立てる簡便な方法があります。
例えば、十円玉を5枚、百円玉を1枚というように、
1枚だけ別の種類の硬貨が入る組み合わせで、6枚のコインを用意します。
で、自分の占いたいことを念じ、6枚のコインを放り投げる。
たったこれだけ。

6枚のコインは、当然表か裏のどちらかを向いて落ちるわけですが、
それを自分に遠いところから落ちた順に並べていきます。
例えば、表表裏裏表裏と6枚並んだとします。
そうしたら、次に表=陽(―)、裏=陰(--)と置き換え、タテに並べて、
上三つを上卦、下三つを下卦とします。
(組み合わせは陰陽で2通りが3組なので、2の3乗=8になります。だから「八卦」。)
で、この陰陽の組み合わせの意味するところを『易経』で調べれば良い、というわけです。
(組み合わせとかについては、コチラを参照して下さい。)

さて、私の立てた卦はどうなったかというと…
なんと表が6枚。上卦も下卦も「乾」の「乾為天」という結果です。
で、4枚目を入れ替えた変化の卦は、上卦が「乾」、下卦が「兌」の「天沢履」。
乾為天…
「乾は六爻皆陽、純陽の卦。天の働きの健やかで息むことのないのに象どる。
 形体をもっていえば天であり、その働きが乾=健である。
 占ってこの卦を得たものは、その望みが大いに通るであろう、
 よろしく貞正の態度をとり保つべきである。」
天沢履…
「履は人の常に履むべき道、礼にあたる。
 剛強の人に対しても礼にかなった柔順和悦の態度で接すれば、危険はない。
 あたかも虎の尾を履みつけても虎からかみつかれる心配がないのと同じで、
 願いごとは亨るであろう。」

ふーん、えらくいい卦が出ましたねえ。
頑張ればちゃんと結果は出るから、行いを正しくして励みなさい、ということなんでしょうか。
ま、「当るも八卦、当らぬも八卦」ですから。

結局のところ、卦を立てるというのは、一般的な占いとかと違って、
自分が無意識的にもう結論を出している内容を、形として明示する、という行為なんですよね、多分。
ユング的…なのか?)
タロット占いとかトランプ占いとかと系列的には一緒。
で、その結果の「解釈」も本人にゆだねられているわけで。

あと、多分こういう占いというのは、自分がすでに主観的に出している結論を、
他者の視点から再提示して、あらためて確認する行為だと思うわけです。
「ああ、やっぱりね」って。
だから多分、例えば、自分ではわかっていても受け入れられない結論を、
自分の内なる他人に相談することで納得させる、という行為なんでしょう。

というわけで、自分の中にある結論を再確認して、また頑張るとしましょうか。
(うーん、なんか不毛な構造だな 苦笑)