『京大M1物語』。

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えーと、画像を見て何事かと思われるかもしれませんが、
注目点は画像の右下であります。

『京大M1物語』稲井雄人

HPによると煽り文句は「高学歴ニート、古都でウダウダする!?」だそうです。
で、HPで表紙の拡大版が見られますが、表紙の煽り文句は
「古都京都で繰り広げられるぐだぐだ高偏差値ライフ。その実態を描く異色新連載!!」ですと。
てゆーか、そもそも大学院生は分類上「ニート」たりえないんですけど…
(Not In Education, Employment or Training でNEETなわけで。一応大学院生はIn Education)
ま、いーんですけどね。どーせ世間から見れば大学院生なんて
就職もしないでゴロゴロしてるごくつぶしに見えるんでしょーし(←かなりふてくされてる 笑)。

しかしねえ、どうにも解せないのが、主人公の設定なんですけど。

 お世辞にも裕福とは言えない家庭環境に置かれていて、
 東大に進学したら家族から金づる的にあてにされて、
 それが嫌さに「金にならないことをしてガッカリさせてやる」と
 一番金にならなさそうな学問として京大理学部大学院で動物民俗学を選択する。

…これで「実態を描く」と銘打てる編集者の思考回路は研究に値する気がする(笑)。
某さんには「これが世間一般的な民俗学理解らしいですよ」と教えてあげたいな。
まあ実態との乖離はさておいて(『東大一直線』や『東京大学物語』や『ドラゴン桜』で描かれる
東大イメージが東大の実態と乖離していることは言うまでもないし)、
純粋にマンガの設定として考えた時に、
この主人公が読者の興味を引いたり、共感を呼んだりするとは、とても思えないのですが。
「最初はそんな動機だったけど、学問の面白さに目覚めていく」という展開にするんだとしたら、
それはそれでハア?って思うし。
きっと、ほんとにぐだぐだと主人公が堕落してって、そういう生活を描くんだろなって思いますけど。
パラパラと見た感じ、スピリッツてそういうマンガが結構あるし(笑)。

そんなわけで、冷ややかな目でしばらく見守って、
連載打ち切りになったら笑ってやろうかと思ってます。