三寒四温と言うけれど。

京都では「暖かくなる→雨」というお天気が断続的に続き(全国的にか)、今日も京都は雨です。
サイクルがめちゃくちゃ早くて、感覚的には「二寒三温」ぐらいの気分です。
風邪に気をつけなきゃ…というのはもちろんなんですが、
今度の日曜日だけは、どーしても晴れてほしい事情があるのです。
というのは、日曜日にはこんな公演があるから。

世界遺産で舞う マイヤ・プリセツカヤ with 梅若六郎 ~永遠に咲く花の如く~
日時:3月30日(日)午後6時半~
会場:上賀茂神社細殿
出演:マイヤ・プリセツカヤ梅若六郎/中島慎子(バイオリン)/仙波清彦(パーカッション)
特別ゲスト:藤間勘十郎
演目(予定):<能>羽衣 
<バレエ>アヴェ・マイヤ(グノー作曲バッハ編曲「アヴェ・マリア」よりM.ベジャール振付) 
<ソロ演奏>シャコンヌ(J.S.バッハ作曲「パルティータ2番BWV.1004」より) 
<舞>「ボレロ」より(ラヴェル作曲) 
公式HPはないので、例えばe+のページはコチラ

一体全体どんな舞台になるんだか見当もつきませんが、なんてったってプリセツカヤですよ。
現代最高のバレリーナ」と称されても過大評価ではないだろうと思われるバレエダンサー。
現在82歳(!)ですが、いまだ現役で踊り続ける、まさに「生ける伝説」。
(ちなみに、昨年逝ってしまったベジャールは1才年下)

彼女の日本での影響力がどんなにすごいかがうかがい知れるエピソードとしては…
有吉京子『SWAN』の冒頭で、主人公の聖真澄は『白鳥の湖』の来日公演に感動し、
プリマの前で黒鳥のパートの一部を踊るというぶっ飛んだ行動に出ますが(笑)、
その「真澄に感動を与えたプリマドンナ」というのが、プリセツカヤ
この作品、連載開始は私が生まれる前の1976年です。
というか、連載当時ですら、すでにプリセツカヤは50歳なんですが…スゲーよなあ…。
(私、結局この作品を最後までは読んでないんですが、
 真澄の娘「まいあ」の由来も、当然プリセツカヤなんでしょうねえ。
 てゆーか、ちゃんと最後まで読み切らねば。)

まさか今になって、「踊っているプリセツカヤ」を生で見られるなんていう機会があろうとは思ってもみなかったので、
先月チケットを取ってからというもの、気もそぞろといった感じです。
「荒天中止」だけが不安要素なんですよねー。良いお天気になっておくれ~。
ちなみに、「80過ぎて夜の京都で野外公演なんて大丈夫かなあ」と友人に話したら、
「ロシア生まれなんだから平気だよ~」と言われました。ごもっともで(笑)。
むしろ、見てるこっちが寒いだろうな。防寒対策を万全にしなくっちゃ。


それにしても、この公演、今年に入って急に決まったのですが、
いったいどういう経緯で決まった企画なのか、本当に謎です。
ま、うれしいから何だっていいんですけどね。