村上春樹ロングインタビュー、続編。

以前紹介した村上春樹ロングインタビューの続編が、昨日・今日と毎日新聞の夕刊に掲載されています。


前回同様、全文引用はしませんが、面白かったのは、
そして、両者(※グローバリズムと地域主義 ヒナ注)を調和させる鍵になるのは「歴史から物事を学び、広い意味での常識を働かせ、自らをより深く知りつつ、他者をも理解しようとする態度」だと考える。その態度は「ディーセンシー(節度、上品さ)という言葉で表されるかもしれない」と村上さんは語った。
そうだよねーと思う一方で、「そうか、自分の発想は村上作品の影響だったのか」と納得(笑)。
ま、高校時代から読んでりゃ、そりゃあ影響も受けますか。

「僕が書きたいのは、ディーセンシーを掬(すく)い上げていく物語だという気がする。どんなに暗い、絶望的な状況の中にあっても、ある種のディーセンシーは光を届ける、何かを救ってくれるということ」。
という著者自らの語りに、深く得心しました。
そう、そういうある種の「内在する希望」みたいなものが、村上作品を読んでいて、
個人的に一番グッと来るところなのです。