ジェネレーション・ギャップ Part3。

昨日の記事に引き続き、大学での講義でのQ&Aの話です。
前回の講義で来た質問の回答に、黒髪美人の藤原芳子さんのエピソードを書いたのですが、
そうしたら「質問の質問」が来まして。

Q髪の毛がとにかく長いことが美しさの条件だったのでしょうか?車に乗ってもまだ髪が部屋の中にあるというのは、現代の感覚からすれば気持ち悪!の一言に尽きると思います。当時の男性の性癖か何かですか?中国では纏足女性の小さく変形したひどい臭いのする足を男性が愛でたと聞きますので、日本でもその当時の男性の好みに合うように女性が髪を伸ばしていたのでしょうか?

いやー、なんかすごいジェネレーション・ギャップを感じてビックリしました。

好き嫌いの問題はともかくとして、僕の世代(30代前半)までは、
「黒髪は女の命!」っていう社会通念があったと思うんですよ。
だから、「黒くて長い髪は平安時代の女性の美人の第一条件」と言われてもなるほどと思うんですが、
もはや現代の女の子にとってはそうではないんですかね~。

考えてみると、今でもシャンプーのCMなんかだと、腰まで届く長い髪の女性が登場しますが、
日常で髪の長さが肩甲骨まである女性というのはかなり減りましたよね。
せいぜい肩までの長さぐらいの人がほとんどで、ショートカットもあたりまえです。
そもそも、僕が子供の頃は、髪を染めたり脱色したりする人も本当に少なかったですからねー。
「社会の諸々の転換点は90年代後半にあった」というのが僕の持論なんですが、
髪に対する美的感覚についてもやっぱりそうなんだなあとしみじみ感じる出来事でした。
うーむ、しかし「纏足」と同列の扱いになるのか~(笑)。

ちなみに、Part1・Part2はこちらこちらの記事ですが…
どうでもいい話ですけど、山口百恵の「プレイバックPart2」って、
ちゃんと「プレイバックPart1」もあったんですね。知らんかった…。


70年代歌謡曲の音の使い方はなかなか好きです。