霊山寺。

飛び飛びになっていた奈良のレポですが、これで最後、霊山寺です。
所在地としては奈良市で、交通手段は学園前の駅からバスになります。
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寺伝によると、まず、小野妹子の子である富人は壬申の乱(672年)に加担したかどで右大臣の地位を辞し、
登美山に閑居して登美仙人あるいは鼻高仙人と称します。
で、彼が熊野本宮大社に参篭した際に、熊野速玉大神の本地仏である薬師如来がお告げを下し、
登美山に薬師如来を祀りました。
そして、728年(神亀5)に阿倍内親王孝謙天皇)が病にかかった際、
聖武天皇の夢枕に鼻高仙人が現われ、登美山の薬師如来の霊験を説いたので、
行基を登美山につかわして祈願させたところ病が平癒し、
734年(天平6)に聖武天皇行基に命じて建立させたのが霊山寺である、と。
まああの、右大臣小野富人って誰よ…というのは置いておいて。
 
1枚目の本堂は、棟札から1283年(弘安6)のものと判明しており、国宝に指定されています。
2枚目の三重塔は重文に指定されているもので、
特別公開されていたんですが、内陣の壁画がきれいでした。