石山寺・その1(大津寺社ツアー・その2)。

義仲寺から膳所駅に戻り、京阪電車石山寺へ。
石山寺駅から門までは歩いて10分という感じ。
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石山寺聖武天皇の発願で奈良時代の747年(天平一九)に建てられたお寺です。
開山は初代東大寺別当でもある良弁で、761年(天平宝字五)に設置される造石山寺所には
東大寺司から仏師etc.が派遣されたように、当初は平城京との関係が強かったようです。
同じ761年に置かれた保良宮も、この付近であると考えられています。
その後、菅原道真の孫である淳祐(890年~953年)の時代に発展しました。

文芸作品etc.との絡みは別記するとして、まずは国宝建造物の紹介をば(このブログ的にはここ大事)。

・本堂
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正堂は1096年(永長元)に再建されたものです。数少ない現存院政期建築の一つ。
清水寺長谷寺などと同様に、壁面にせり出して作られた「懸造」という建築様式なのですが、
前二者と違って、石山寺の場合は「正面からよく見える対岸」というものがないんですね。
(↓対岸自体はあるんですが、木立が邪魔をしてよく見えない。こんな感じ↓)
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知名度の点で劣っているのは、その辺のハンデがあるからかな~と。

今年は花山法皇の一千年遠忌だそうで、本尊の如意輪観音が特別公開されていました。やったね♪
春の公開は5月31日までだったのですが、秋にも公開されるそうなので見たい方はチェックチェック!
(通常は33年に1度の開扉だそうです。清水寺と同じ周期ですね。)

・多宝塔
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石山寺」の名の通り、巍巍たる岩山の上にそそり立つ多宝塔。グレイト!
建立は1194年(建久五)年で、現存日本最古の多宝塔です。
快慶作の大日如来像が安置されているそうですが、こちらは公開されていません。

このところいろいろなところで多宝塔を見る機会があるのですが、
多宝塔のフォルムっていいですよね~。優美。
雄大五重塔なんかももちろん好きですが、こういう風情もまたよろし。
というわけで、とっくりとご堪能下さいませ。
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