惰性の効用。

私、身体的にしんどいという場合は、研究会とかをかなりあっさり休んでしまうタイプです。
もちろん報告者だったりしたら、這ってでも行くと思いますけど。

が、難しいのは、身体的にはなんでもないけど、精神的にしんどい場合。
研究なんて好きでやってることなんですから、基本的には楽しみとして行ってますけど、
やっぱり人間ですもの、時にはしんどいことだってあります。
そんなとき、心の天秤を行く方に傾けてくれるのは、「まあいつものことだし」という惰性です。
それはつまり、研究会に出かけるということが、自分にとって当たり前の日常になっている、ということでしょう。

惰性というと、あまりいい響きの言葉ではないと思いますし、
いつも新しい気持ちで出かけていけたら、それに越したことはないでしょう。
ですが、それはそれ、しんどいときに自分を前に進めてくれるものがあるのなら、
惰性であれなんであれ、それでいいのだというのも、一つの考え方なんじゃないかなあ、と思うわけです。
日常を日常として転がしてくれている存在として、
惰性というものをもうちょっと積極的に評価してもいいのかな、と思ったりする今日この頃です。
しんどくてもやらなくちゃいけない、ということだってありますものね。