ベテランの居場所。


というわけで、鉄人ブレット・ファーブは今度こそ引退。
今度は彼自身思い残しはなくすっきり引退のようで、
本人にとっては引退を一年伸ばしたのは良かったのではないでしょうか。

問題は今後のジェッツ。
そもそも、2シーズン前のオフのファーブ復帰宣言後、
古巣のパッカーズは若手のロジャースを選択、
ジェッツは30になったばかりとはいえ故障がちのペニントンを放出してファーブを獲得、
ペニントンはドルフィンズへ移り、ジェッツはPO進出ならず、ドルフィンズは地区優勝、という結果に。
で、今回そのファーブが引退したわけです。
こうなってみると、「次のQBどうするよ??」という話になるのは当然の帰結

これがあるから、チームの要にベテランを据えるのを首脳陣が嫌がるのはわからないでもないんですよねー。
もちろん、それを理由に放出される選手やファンとしては、「なんでやねん!!」と言いたくなる訳ですが。
一方で、どんな選手でもいつまでも現役でいられるわけではないので。

たとえば、野球だと「ベテランキャッチャーの処遇」なんていうのがそうですよね。
偉大な選手であればなおさら、その選手の穴を埋めるのは並大抵のことではありませんから。
個人的に、古田さんがスタメンを退いたあとのヤクルトの体たらくはある程度同情できるとして、
FAで城島さんに出て行かれてしまったSBはお気の毒だなあと思わないでもないですが。
谷繁さんが移籍したあとの苦労という経験がありながら相川さんを引き止めなかった横浜には
貧乏の悲哀を感じればいいのか…(苦笑)。
(まあ、横浜は昔からベテランに優しくない球団というイメージではあります)

ジェッツに話を戻すと、OBのジョー・ネイマスが今季2番手QBだったクレメンスを起用すべきと言っているのは妥当かなあ、と。
「もし彼が来季の先発QBじゃないのなら、何故チームにいるんだい?」というのは、もっともな話です。
似た様な事情を抱えるチームはいくらもありますが、
たとえばバッカニアーズは、38歳のガルシアに代えて27歳のマッコウンを起用する動きが。
一方でタイタンズは、そもそも先発だった若手のヤングを控えに据え置いて、36歳のコリンズを先発に。
で、3年前のドラフト1巡QBライナートが控えにいるカーディナルスは、
37歳のワーナーと契約更新するか考え中。
3者3様の対応ですが、いったいどれが吉と出るのか、来季の結果を見ないとわからないことではあります。


個人的には、横浜から広島に移籍した石井琢朗さんに注目している今日この頃です。
あんまし結論のない話ですが。