法金剛院。

時系列としては、前回の妙心寺の続きです。
妙心寺から南西に10分ほど歩くとあるのが法金剛院。
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法金剛院は1130年(大治五)に待賢門院が建てた寺院です。
もとは、837年(承和四)に清原夏野が死んだのち、彼の山荘が寺院とされたのが始まりで、
858年(天安二)に文徳天皇の発願で伽藍が建立され、天安寺と改称しました。
その後はしばらく廃れてしまうんですが、院政期に入って待賢門院が建て直した、と。
それからもあれこれあったせいで、創建時の建物は一つも残っていませんが、
阿弥陀如来像など院政期の仏像が現存しており、仏殿で公開されています(重要文化財)。

どちらかというと、現在は庭園と花で有名ですね。
「関西花の寺」第十三番とされているほどです。
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ご覧の通り、法金剛院といえばハスの花、という感じです。
シーズンは8月なんですけどねー、なんてったって暑そうだ(笑)。
機会があれば何とか行ってみたいものですが。
手前に見えるように、6月はちょうど花菖蒲の季節。
(これも京にゃんこ&京ねずみさんのブログで知りました。感謝感謝。)
かんかん照りの日の夕方に行ったので(梅雨なのに…)、やっぱりお花もお疲れ気味でした。

さてもうひとつ、こちらの庭園には目玉がございます。
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ただの水の枯れた滝に見えますが、
これが現存最古の人造滝の違例である青女(せいじょ)の滝。
埋もれてしまっていたのが、発掘調査で掘り出され、国の特別名勝に指定されています。

余談ですが、特別名勝って全国に35しかないんですね。
んー、そういわれると全件制覇してみたくなるなあ(笑)。
ちなみに、現時点で制覇率は14/35=40%。