男子SPのおまけあれこれ。

ペアは2日間でSP・フリーとやりましたが、男子は間にインターバルが1日入ります。
というわけで、中間まとめがてら、SPについてのあれこれを。

○レベル認定
今回スピンの判定はけっこうレベル4が出ているのですが、
ステップでレベル4をもらっている選手はほとんどいません。
ストレートラインステップが大ちゃんとライサ、サーキュラーステップがPちゃんの合計3人のみ。
結果的に、ランビはちょっと不利になってしまいましたかね。

○演技の出来とGOE
今回「GOEが全部の要素でプラス」という選手はなんと6人います。
プル、ライサ、大ちゃん、織田くん、アモディオ、リンデマン
あと、±0の要素はあるけどマイナスの要素はなしというのが、ブレジナとKVDP。
そりゃあハイレベルなわけですよ…。

○4回転の話
面白い…というか、フィギュアスケートファンなら周知の話がパッキリ現れている記事がこちら。
男子シングルSP選手コメント(スポーツナビ)
――勝つためには4回転ジャンプは必要か。また、FSには入れるか
プル「どんな状況でも4回転は跳ぶ。4回転ジャンプはフィギュアスケートの未来だと思う。他の事をするべきだと言う人もいるかもしれないけど、僕の意見では、4回転を跳ばないのは過去に戻ることだと思う。
 昔はみんな2回転を跳んでいた。それが3回転になり、3回転半になり、4回転になった。将来は4回転ルッツなども跳ぶことが必要になると思う。どのスポーツも新しい時代を迎えている中、フィギュアスケートは止まっている。」
ライサ「スケートはすべてのジャンプ、すべてのステップが同じように大事だと思う。FSでは最大限の事をやり、得点を取りたい。 」
大ちゃん「長野(五輪)のときから4回転を成功させている人がチャンピオンになっている。僕自身の求めているパフォーマンスという意味でも4回転を成功させたいと思っているので、僕にとっては必要だと思う。」

個人的意見としては、「成功率の低い4回転に挑むくらいなら、4回転抜きのいい演技が見たい」
ということに尽きます。
具体的には、プルのように4回転を高い精度で決めてくる選手がいれば、そりゃ当然有利なわけです。
特に、SPで離されてしまうと、フリーでの挽回は難しいでしょう。
そこで「勝つためには4回転でギャンブル」と思うか、「3回転だけでベストの演技を」と思うかは、
それこそ各選手が自分で決めればいいことです。
ただ、見てる側としては、4回転が失敗した演技よりは、4回転なしでもいい演技が見たいかなーと。
正直言って、高橋くんが4回転を決めてほしいとは思いますが、でも不安です、やっぱり。

それともう一つ、4回転を華麗に決める絶対王者が君臨すること自体は望ましいのかもしれませんが、
その陰でケガに泣く選手たちがぞろぞろ…なんてことになるのはやはり悲しいです。
まー難しいですねー。

最後に、涙なしには読めない記事を。
ぼうぜん米仏両エース…なぜきょう失敗?(毎日新聞)
うううう…フリーでは頑張っておくれ。