『花よりも花の如く』9。

学期中は勤め先が3箇所になるので、いつもカバンを行き先ごとに分けて合計3つ用意して、
財布・定期入れ・携帯電話だけを入れ替えて持って行っています。
が、しばしばこれを入れ替えるのを忘れるんですよねー。
で、定期入れ・携帯電話は使おうとするとないので忘れたことに気付くのですが、
財布って案外忘れても気付かないんですよね。あんまし普段買い物をしないので。

というか、今日も忘れたのに気付かず、家に帰ってから気付いたのですが(今年度前期だけで2回目)、
今日はなんと、外で買い物をしたのに、財布がないのに気付かなかったという…。
現金で買わずに、ICOCA(JR西日本のパスカード)で買い物したんですよね。
便利になったということではあるのですが、うーむ、問題あるよなあ。

さてそれで、買ったものはこれです。
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花よりも花の如く』の9巻。
8巻が出たのが昨年の7月5日なので、ちょうど年に1冊ペースですね。
作中の手帳の西暦が「2001」になっていて、おやまあという気分に(笑)。
あの頃はまだ写メールの機能も出たてですね(初の搭載機は2000年発売)。
当時で5000字入力可能なケータイのメールはないよなーきっと。
しみじみ、1995年(携帯電話の本格化&windows95の登場)以降、世界の変化は急激です。

閑話休題
表紙ではわかりませんが、この漫画は能楽の世界がテーマです。
今回登場した演目は『道成寺』と『春日龍神』。
自分がリアルで道成寺に行ったのは2000年だったような気がするなあ。
はるか彼方の記憶ですが、絵解きが確かに面白かったのはばっちし覚えています。
粉河寺にも行ったのですが、そのときは自分が修論粉河寺を扱うことになるとは夢にも思わず。
春日大社はもちろん行きましたし、近鉄奈良駅はそれこそ何度も通った場所で、
京都が舞台だった7・8巻もそうでしたけど、身近なところが描かれているのはやっぱり不思議な気持ちです。
んんー、道成寺はぜひまた行きたいけれど。

7・8巻がドラマ編という感じでしたが、ずっと伏流していた恋愛話が9巻ではメインに。
むう、なんだろうこのみょうなほろ苦感は(苦笑)。
「20代後半になっても絶賛修行中です」という身分の男性の恋愛事情なんて、似たようなもんなんでしょうね。

「結局彼女は最後まで 書生というものを理解できなかったかもしれません」

…「書生」を「大学院生」に入れ替えても十分成り立つセリフです。

「東京から奈良まで一緒に遊びに行く異性にその気があるかないか」と聞かれると、
他人事なら「そりゃあるに決まってるだろ」とけしかけてみるところですが、
実体験で言えば案外そうでもないこともあるのが恐ろしいところですよね!(笑)
こればっかしは蓋を開けてみないとわかんないもんなあ。
好意があるのはもちろん間違いないところですが、好意の質が問題というか。

しかし、どちらかというと、たとえ泣いている相手を慰めるのであれ
「頭を撫でる」という行為の方がよっぽどハードルが高いと思うのですが。
世間的にはそういうもんではないんですかねー。
他人の意見、特に女性側の意見が聞いてみたいところ。

最後の最後、ペア宿泊券が当たったエピソードは、
「そんな都合のいい話があるもんか!」などと思ってはいけません。
世の中そういうことってあるもんなんですよ、いやほんとに(と経験者は語る)。

久しぶりに、能も生の舞台で見てみたいものです。