今年は鴨長明『方丈記』が書かれて800年。
いろいろなところで記念イベントをやっていますが、
それにあやかって?私も故地というか伝承地に行ってきました。
日野の山中にある、「方丈石」です。
地下鉄の石田駅の前の道をずーっとずーっとずーっとまっすぐ山の方へ上がっていくと、
(途中でちょっとだけ南に折れます)野外活動センターがあって、さらにその先に未舗装道がありまして。
とまあ、こんな感じの道を250mほど行くと、方丈石に出ます。
それなりに急な山道ですが、上醍醐ほどではありません。
方丈石は、この高さ4mほどの巨岩です。昔はきっと磐座だったんでしょう。
いつからか、「鴨長明の住んだ方丈は、この岩の上にあった」と伝えられています。
岩の上には案内板。
実際に岩の上はどうなっているかというと、こんな感じです。
方丈がこの上に設置可能かと言われると、いささか??どうなんでしょうね。
以前行った鹿ケ谷の俊寛の山荘の伝承地よりは何とかなりそうですが。
とはいえ、一見の価値ありです。
今回初めて『方丈記』をちゃんと読んだんですが、実に良い文章ですね!
表現に無駄がなく削り込まれていて、とってもソリッドな文体。
人によってはちょっとそっけなく感じるかもと思うほどですが、パキッとしてて個人的には非常に好みです。