建長寺(鎌倉ママチャリ縦横無尽 その13)。

最近どこにも行ってなくて、史跡がらみの記事が書けなくてストレスがたまってきた(?)ので、
書きかけで尻切れトンボになっていたレポの続きを棚卸し的に。
まあそうはいっても、そんなに積み残しがあるわけじゃないですけど…。

というわけで、9月に行った鎌倉旅行のレポの続きを。
前回は大蔵幕府旧跡碑まで書いて中断していました。
今回は建長寺です。

建長寺は1253年(建長5)に北条時頼によって創建された禅宗のお寺で、開山は蘭渓道隆
鎌倉五山の第一位とされ、火災の再建費用のために「建長寺船」が派遣されたことでも有名ですね。

位置は、鶴岡八幡宮から北西の方角に一山越えたところにあります。
ルートとしてはいわゆる「巨福呂坂」を越える道ですね。
旧道は狭い道で私有地になっていて通れないようで、舗装された新道を通ることになるわけですが…
行かれたことがある方にはお分かりいただけると思うのですが、これがとんでもなく急勾配の道で、
そこを今回はママチャリで登りきったわけです。
もうね、一人ツール・ド・フランス状態ですよ(笑)。
どのくらい急勾配か気になる人は、ウィキペディア「巨福呂坂」の項目の写真をご覧下さい。
自分で写真を撮るような余裕がなかったもので…。

・三門
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1775年(安永4)年に建立されたもので、重要文化財
「建長興国禅寺」の字は寺伝では後深草天皇の宸筆とされているようです。

・仏殿
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もとは江戸の増上寺にあったものが、1647年(正保4)に移築されたものだそうです。
こちらも重要文化財

・法堂
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1814年(文化11)に建立されたもので、これまた重要文化財

・方丈
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1943年に京都の般舟三昧院から移築したものだそうです。
庭園は夢窓疎石の作といわれているそうですが…そうなのかな。
ま、きれいなお庭だったからいいんですよ。
時間に追われて、あまり庭を愛でている時間はありませんでしたが。
唐門も仏殿と同様に増上寺から移築したもので、重要文化財です。

こうやって見ると、やっぱり鎌倉には鎌倉期の建物がほとんどなくて、
かなりの部分は江戸期の再建なんですね。
まあ、京都に負けず劣らず、鎌倉もたびたび丸焼けになってるからなあ。


これにて「見るべきものは見つ」と言いたいところなのですが…
実はうっかり、鐘楼を見に行くのを忘れてまして。
こちらの梵鐘、1255年(建長7)鋳造の国宝なんですね。
事前に下調べしてない&時間の余裕がないと、こうなっちゃうんだよなあ。反省。