葵祭体験記。(その1)

で、なぜ「賀茂の神様」だったのかというと、日曜日に葵祭に参加してきたから。
「見聞録」ではなく、「体験記」であるところにご注目。
そう、学生アルバイトとして祭の行列に参加してきたのです。

後輩には、「いったい幾つなんですか?」と笑われました。
まあ、博士課程にもなってやるもんじゃないですよね、普通。学部生とかでやっとくもんです。
昔はそんなことをやろうなんてちっとも思わなかったんですが、
去年京都市の歴史資料館で1年間アルバイトをしていたら、京都に目覚めたようです。

朝は7時40分に京都御所集合。
朝早いので研究室で泊まるつもりだったのですが、その夜に財布を落としたわけです(苦笑)。
行ってみると、アルバイトの学生は大学ごとに集合させられました。
京大・同志社立命京産・京都工芸繊維大の5大学から集められていたようで、
大学ごとに担当部署が決まっていました。うちの大学は、一番最後の牛車の近辺の役。

集合すると御所に入り(厳重な所持品検査あり)、そこで装束に着替えます。
アルバイトの学生は、白丁という一番下っ端の雑用係です。
装束は、着けた順に足袋→長襦袢→袴→水干→草鞋→烏帽子(?)。
草鞋と帽子以外は全部白。もちろん着るのは初めてなので、保存会の方が着付けてくれます。
なかなか楽しかったですよ。まあ、ちょっとしたコスプレですよね(笑)。
バイト代は安くても、お金をもらって装束を着れるんだから大満足。

白丁以外の役は、どうも基本的に保存会の人たちのようです。
馬に乗るetc.のいい役ができるのはうらやましいですが、まあ大変でしょうね。
そもそも今年はたまたま日曜日でしたが、5月15日で固定のお祭なので平日開催は当たり前、
しかも雨天の場合は翌日に順延なので。
京都で行われている他の各種の伝統行事もそうですが、
こうした保存会の人のおかげで伝統行事が維持されているのだと思うと、頭が下がります。

長くなりそうなので、続きはまた、ということで。
葵祭体験記。(その2)http://blogs.yahoo.co.jp/historian126/2994298.html?p=2&t=2
葵祭体験記。(その3)http://blogs.yahoo.co.jp/historian126/3001709.html?p=2&pm=c&t=2