葵祭体験記。(その3)

なんとなく、書ききらないことには他の記事を書くのに気が引けるので、
今晩で仕上げてしまいましょう。記憶も劣化しそうだし(苦笑)。

いよいよ10時半に巡行開始。その直前に、牛車に牛を繋ぎます。
牛を間近で見るのは初めてでしたが、案外小さいんですね。
牛車の前に牽き牛を一頭、後ろに替え牛を一頭繋ぐのですが、
この替え牛がやけに人懐っこいやつでして。周りの人間に身をすり寄せてきます。
牛君はそのつもりなんでしょうが、人間からすれば「体当たり」です(笑)。かなりコワい。
一人足を踏まれた人がいて、かなり痛がってました。そりゃそうだよな~。
とはいえ、待ってるあいだにノドを撫でてやると、とっても気持ちよさそうにしていました。
なかなかかわいいやつです。思わず「ねえねえ牛くん」とパペマペをやってしまいました。

で、行列に合わせて牛車を動かすわけですが、これが重い!!
牛が牽くには牽くのですが、牛といえども一匹で牽き続けるのは不可能なので、
後ろから人がぐいぐい押します。
なので、実際には半牛力・半人力のハイブリッド車です(笑)。しかもとってもエコ。
交代で押していたとはいえ、御所から上賀茂社まで移動ですので、かなり良い運動になります。

ちなみに、巡行のコースはhttp://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/aoi/2005/tizu2005.htmlに出ています。
移動距離はざっと6キロ程度というところでしょうか。
自転車で加茂川(出町橋付近で高野川と合流するまでは、鴨川はこう表記します)沿いを
上賀茂神社まで行かれたことがある方はお分かりと思いますが、上賀茂はほんとに遠い。
「どこまで行きゃ着くんだよ~」と、自転車をこぎながらぼやく羽目になります。
ところが、今回はこれが案外早い。しんどさでいえば、御所~下鴨神社の方が上でした。
これはおそらく、信号の都合で御所~下鴨神社間の方がしょっちゅう止まるからだと思われます。
自動車のエンジンの始動と一緒で、牛車も最初に動かすのが一番大変でした。
あと、牛がバテてる時は、後ろから押してるとすぐにわかります。手ごたえが全然違うので。
「さぼってんじゃねーよ」って感じです。

上賀茂神社に着いたときには、もう午後四時を回っています。
帰りはバスで御所まで送ってもらえるのですが、くたびれたのでバスの中では爆睡でした。
バスを待ってるあいだに、観光客と思しき人達から一緒に記念撮影を頼まれました。
きっと珍しかったんでしょうね。役得役得(笑)。

何事も、やってみないとわからないこともあるので、ほんとに良い経験になりました。
来年もしたいところですが、来年もできるってことはと今年も就職できないってことだよな~
(学生しかできないから)
京都の学生の特権ですので、現在京都で学生の方はぜひ一度どうぞ。