クローズアップ現代『公文書は誰のものか  ~問われる1400万件の管理~』。

昨日のクローズアップ現代は、『公文書は誰のものか  ~問われる1400万件の管理~』というタイトルで、
公文書管理法の現状と課題、特定機密保護法との兼ね合いなどの問題を取り上げていました。
内容はNHKオンデマンドでも見られますし、公式HPでもテキストに起こしたものが読めます。
コンパクトにまとまった、とてもいい内容だったので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。

非常に印象的だったのが、フランスの事例の紹介の中で、
公文書管理に当たるアーキビストが、非常に高い誇りと責任感を持って業務に当たっていたこと、
そして、国民の高い意識と関心、手厚い国家財源が、それを支えていたことでした。
クローズアップ現代の視聴率が、おおむね10%を越えているのに対して、
この番組は7.8%である、という数字が、現在の一般的な関心の度合いを反映しているようには思いますが、
とはいえ、このテーマが今回のように現代的問題として情報番組で取り上げられたことを、まずは喜ぶべきでしょう。
歴史研究に携わる者がやるべきことは、まだまだ多いように思います。